歯科医師が解説|フェイスラインの印象と「口の使い方」の関係
フェイスラインの印象は「肌」だけで決まらない
「最近、フェイスラインがぼやけて見える」「疲れた印象に見られる」——そんなお悩みを、診療の中でもよく伺います。
顔の印象には、肌の状態だけでなく、舌の位置・噛み方・呼吸の仕方・姿勢といった「口と体の使い方」も関わっていると考えられています。歯科医師として日々お口を診ていると、こうした習慣が表情や口元の印象に表れていると感じる場面が少なくありません。
見直したい4つの習慣
- 口呼吸:口が開いたままだと舌が下がりやすく、口元がゆるんだ印象につながりやすくなります。
- 片側だけで噛むクセ:左右の筋肉の使い方に差が出て、顔の左右差が気になる一因になることがあります。
- 食いしばり:咬筋(エラまわりの筋肉)や側頭筋がこわばり、フェイスラインがすっきりしない印象につながることがあります。
- 表情の少ない生活:会話や笑顔が減ると、口元を動かす機会そのものが少なくなります。
「顎顔面審美」という考え方
私たちは、顔の美しさを「噛む・呼吸する・話す」といった機能の面から考える視点を大切にしています。外側から何かを足すのではなく、毎日の口の使い方を見直すことで、表情を動かしやすい状態を目指す——それが「顎顔面審美」の考え方です。
ビアゴ式・3つのステップ
- 1. 気づく:舌の位置、噛みグセ、口呼吸など、自分のクセを知る
- 2. ほぐす・動かす:顎まわりをやさしくほぐし、舌や口元を意識して動かす
- 3. 習慣にする:姿勢・呼吸・舌の位置を、日常の動作の中で意識する
今日からできること
- 舌先を上の前歯の少し後ろ(スポット)に置き、唇を軽く閉じる
- 食事のときは左右バランスよく噛む
- 気づいたら奥歯を離して、顎の力を抜く
- スマホを見るときは、画面を目の高さに近づける
まとめ
フェイスラインの印象は、肌のケアと、毎日の「口の使い方」の両方から整えていくものです。まずは自分のクセに気づくことから始めてみてください。
※本コラムは日常のセルフケアや生活習慣についての一般的な情報です。感じ方には個人差があります。顎の痛み・口の開けにくさ・噛み合わせの違和感などがある場合は、セルフケアの前に歯科医院へご相談ください。
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